ふるさと納税で寄付をしたあと、確定申告をしようと思ったら「寄付金受領証明書って原本が必要なの?コピーでもいいの?」と迷った経験はないだろうか。特に複数の自治体に寄付した場合、証明書の管理も大変になるし、うっかり紛失してしまうケースもある。
この記事では、ふるさと納税の確定申告で提出する書類は原本が必要なのか、コピーでも受理されるのかを、国税庁の公式情報をもとに徹底解説する。e-Taxを使った電子申告の方法や、証明書をまとめて発行できる便利なサービスについても紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてほしい。

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ふるさと納税の確定申告に必要な書類とは
ふるさと納税の寄付金控除を受けるために確定申告をする場合、主に2種類の証明書が関係してくる。それぞれの違いを理解しておくと、申告がスムーズに進む。
寄付金受領証明書(自治体発行)
寄付金受領証明書は、寄付先の自治体が発行する書類で、「この金額を寄付として受け取りました」と証明するものになる。寄付を行ってから1~2か月ほどで届くことが多いが、年末に寄付した場合は翌年1月下旬~2月頃になることもある。
記載されている主な内容は以下のとおりだ。
- 寄付者の氏名・住所
- 寄付金額
- 寄付年月日
- 寄付先自治体の名称
寄付金控除に関する証明書(ポータルサイト発行)
令和3年分の確定申告から、ふるさと納税ポータルサイト(特定事業者)が発行する「寄付金控除に関する証明書」を使えるようになった。これは1年間の寄付をまとめた証明書で、自治体ごとの受領証明書を1枚ずつ用意する手間が省ける画期的な仕組みだ。
対応しているポータルサイトには、ふるさとチョイス、さとふる、ふるなび、楽天ふるさと納税などがある。XML形式の電子データまたはPDF形式で発行されるのが一般的だ。
寄付金控除に関する証明書を使えば、複数の自治体への寄付が1枚にまとまるので管理がとても楽になる。ただし同じポータルサイト経由の寄付に限られるため、複数サイトを使い分けている場合はサイトごとに証明書を取得する必要がある。
原本とコピーのどちらを提出すべき?
結論から言うと、提出方法によって対応が異なる。ここでは紙での確定申告とe-Tax(電子申告)の2パターンに分けて解説する。
紙で確定申告する場合
税務署に確定申告書を紙で提出する場合、寄付金受領証明書は原本の提出が基本とされている。国税庁の案内でも「寄附金の受領書」を添付書類として提出するよう求められている。
ただし、実際の運用面では「コピーでも受理された」という声があるのも事実だ。しかしこれは税務署の判断によるところが大きく、コピーだと受理されないリスクもあるため、紙で提出する場合は原本を用意するのが安全だ。
e-Tax(電子申告)の場合
e-Taxで確定申告をする場合、寄付金控除に関する証明書のXMLデータをアップロードすれば、紙の証明書を提出する必要はない。これが電子申告の大きなメリットだ。
具体的な流れは以下のとおり。
- ポータルサイトのマイページから「寄付金控除に関する証明書」のXMLデータをダウンロードする
- 国税庁の確定申告書等作成コーナーにアクセスする
- 寄付金控除の入力画面でXMLファイルをアップロードする
- 内容を確認してe-Taxで送信する
この方法なら、寄付先が10か所以上あっても1つのファイルで完結するので、非常に効率がよい。

証明書の原本は提出後に返ってこない?保管義務について
紙で確定申告した場合、提出した原本は基本的に返却されない。そのため、手元にコピーを残しておくことが大切だ。
5年間の保管義務
確定申告に使った書類には5年間の保管義務がある。紙で提出した場合はコピーを、e-Taxで申告した場合はXMLデータと紙の原本を保管しておこう。税務署から後日確認を求められた場合に提示できないと、寄付金控除が認められない可能性がある。
原本を紛失してしまった場合
もし原本を紛失してしまった場合でも、以下の方法で対処できる。
- 寄付先の自治体に連絡して再発行を依頼する(多くの自治体で対応可能)
- ポータルサイトの「寄付金控除に関する証明書」をダウンロードして代用する
- ふるさと納税の各ポータルサイトのマイページで寄付履歴を確認する
再発行には時間がかかる場合がある。確定申告の期限(通常3月15日)に間に合わなくなる可能性もあるので、証明書が届いたらすぐに安全な場所に保管しておこう。
寄付金控除に関する証明書を活用して手続きを簡単にする方法
令和3年分から使えるようになった「寄付金控除に関する証明書」は、確定申告をぐっと楽にしてくれる仕組みだ。ここでは具体的な活用方法を解説する。
対応しているポータルサイト一覧
記事執筆時点で、寄付金控除に関する証明書の発行に対応している主なポータルサイトは以下のとおりだ。
- ふるさとチョイス
- さとふる
- ふるなび
- 楽天ふるさと納税
- ANAのふるさと納税
- ふるさとプレミアム
- ふるラボ
各サイトのマイページから、XMLデータまたはPDFとしてダウンロードできる。複数のサイトで寄付した場合は、サイトごとに証明書を取得する必要がある点には注意しよう。
XMLデータのダウンロード手順
一般的な手順は以下のとおり(サイトによって画面は異なる)。
- ポータルサイトにログインする
- マイページの「寄付履歴」または「控除手続き」メニューを開く
- 「寄付金控除に関する証明書」の発行・ダウンロードボタンをクリックする
- XML形式またはPDF形式を選択してダウンロードする
ダウンロードしたXMLデータは、そのまま国税庁の確定申告書等作成コーナーにアップロードできる。
「ふるまど」を使えば複数サイトの証明書をまとめて取得できる
複数のポータルサイトで寄付した場合に便利なのが「ふるまど」というサービスだ。これはマイナンバーカードを使って、複数サイトの寄付情報をまとめてXML証明書として出力できる総合窓口になっている。
わざわざ各サイトにログインして証明書を個別にダウンロードする手間が省けるため、3つ以上のサイトを使い分けている人には特におすすめだ。

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確定申告とワンストップ特例制度、どちらを選ぶべき?
ふるさと納税の控除手続きには「確定申告」と「ワンストップ特例制度」の2つの方法がある。どちらを選ぶかによって、必要な書類も変わってくる。
ワンストップ特例制度が使える条件
以下の条件をすべて満たす場合、ワンストップ特例制度を利用できる。
- 確定申告が不要な給与所得者(会社員など)
- 1年間の寄付先が5自治体以内
- 医療費控除や住宅ローン控除の初年度申請がない
ワンストップ特例を使えば、寄付先の自治体に申請書を送るだけで控除が受けられる。確定申告の手間がなくなるため、条件を満たす方はこちらのほうが簡単だ。
確定申告が必要になるケース
逆に、以下のケースでは確定申告が必要になる。
- 6自治体以上に寄付した
- ワンストップ特例の申請書を期限内に送付できなかった
- 医療費控除や住宅ローン控除(初年度)を併用する
- 自営業・フリーランスなど、もともと確定申告が必要な方
- 副業で20万円以上の所得がある方
確定申告が必要な場合は、この記事で解説した証明書のルールに沿って手続きを進めよう。
確定申告で提出書類に関するよくある質問
Q. 寄付金受領証明書のコピーを提出して問題ない?
紙で確定申告する場合、原本の提出が基本だ。コピーで受理されたケースもあるが、税務署の判断次第なので、可能であれば原本を提出するのが安心だ。e-Taxを使えば、XMLデータのアップロードだけで完結するため、原本・コピーの問題自体を回避できる。
Q. 証明書をなくしてしまったらどうすればいい?
寄付先の自治体に連絡して再発行を依頼しよう。再発行には数週間かかることもあるので、早めに手続きするのがポイントだ。また、ポータルサイト発行の「寄付金控除に関する証明書」で代用する方法もある。
Q. 証明書はいつまで届く?届かない場合はどうする?
一般的に寄付から1~2か月で届くが、年末の寄付は翌年1月下旬~2月頃になることもある。届かない場合は、まず寄付先の自治体に問い合わせよう。引越し等で住所変更があった場合、届け先が旧住所になっている可能性もある。
Q. 複数の自治体に寄付したけど、証明書をまとめられる?
自治体発行の受領証明書は自治体ごとに個別発行されるため、まとめることはできない。ただし、同じポータルサイト経由で寄付していれば、「寄付金控除に関する証明書」で年間の寄付をまとめることが可能だ。複数サイトを使った場合は「ふるまど」を活用するとよい。
Q. ワンストップ特例と確定申告を両方やったらどうなる?
確定申告を行うと、ワンストップ特例の申請は無効になる。そのため、確定申告書にはすべての寄付を記載する必要がある。ワンストップ特例で申請済みの分も忘れずに申告しよう。

まとめ:迷ったらe-Taxがおすすめ
ふるさと納税の確定申告における証明書のルールをまとめると、以下のようになる。
- 紙で確定申告する場合は原本の提出が基本(コピーは税務署の判断次第)
- e-Taxなら寄付金控除に関する証明書のXMLデータをアップロードするだけでOK
- ポータルサイト発行の「寄付金控除に関する証明書」を使えば複数自治体の寄付を1枚にまとめられる
- 確定申告に使った書類は5年間保管する義務がある
- 「ふるまど」を使えば複数サイトの証明書をまとめて取得できる
原本かコピーかで迷うくらいなら、e-Taxで電子申告するのがもっとも確実で簡単な方法だ。スマホやパソコンから自宅で完結できるうえ、証明書のXMLデータをアップロードするだけなので、紙の書類を管理する必要がない。
ふるさと納税は正しく手続きすれば、実質2,000円の自己負担で各地の魅力的な返礼品を受け取れるお得な制度だ。証明書の管理をきちんとして、確定申告をスムーズに進めよう。
確定申告の手続きについてもっと詳しく知りたい方は、国税庁の公式ページも参考にしてみてほしい。
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