年収700万円の方がふるさと納税で利用できる限度額は、独身もしくは共働きの場合で約108,000円が目安です。自己負担2,000円を差し引いた約106,000円分の税金が控除されるため、10万円を超える寄付枠を使えます。
10万円を超える枠があると、ふるさと納税の選択肢は大きく広がります。高級ブランド牛のセットやカニの詰め合わせ、家電製品、旅行券など、寄付額が数万円の返礼品にも余裕をもって手が届きます。食費の節約と贅沢品の両方を楽しめるのが、この年収帯の大きなメリットです。
この記事では、年収700万円の方の家族構成別の限度額、所得税率の変化が与える影響、そして10万円超の枠を賢く使い切るためのテクニックを詳しく解説します。

⭐おすすめ記事
ふるさと納税サイトは、ポータルごとに返礼品の探しやすさや使える決済方法が違います。主要サイトの特徴をこちらの記事で比べています。

年収700万円の家族構成別限度額一覧
| 家族構成 | 限度額(目安) |
|---|---|
| 独身 or 共働き(扶養なし) | 約108,000円 |
| 夫婦(配偶者控除あり) | 約86,000円 |
| 共働き+子1人(高校生) | 約86,000円 |
| 夫婦+子1人(高校生) | 約78,000円 |
| 共働き+子1人(大学生) | 約83,000円 |
| 夫婦+子1人(大学生) | 約75,000円 |
| 夫婦+子2人(高校生+大学生) | 約56,000円 |
年収700万円では、独身・共働きと夫婦+子2人で約5万円もの差があります。扶養家族が多い方は特に正確な限度額の確認が大切です。なお、16歳未満のお子さんは扶養控除の対象外なので、限度額には影響しません。
年収700万円で知っておくべき税率の変化
所得税率が20%の区分に入る可能性
年収700万円の方は、課税所得が330万円を超えて所得税率が10%から20%に上がるケースが多くなります。所得税率が上がると、ふるさと納税による所得税からの控除額も増えるため、限度額が大きくなる要因の一つです。
年収600万円から700万円に上がると、限度額が約31,000円も増えるのは、この税率の変化が影響しています。年収の伸びに対して限度額の伸びが大きい年収帯と言えます。
復興特別所得税の影響
所得税に2.1%が上乗せされる復興特別所得税も、ふるさと納税の控除計算に影響します。ただし影響は軽微で、限度額への影響は数百円程度です。シミュレーターを使えば自動的に計算されるため、個別に気にする必要はありません。


各種控除が限度額に与える影響
住宅ローン控除
住宅ローン控除がある場合、年収700万円でも限度額が下がります。住宅ローン残高が2,000万円を超えるような場合は、限度額が1〜3万円程度下がることがあります。特に住宅ローン控除の初年度は確定申告が必要になるため、ワンストップ特例制度が使えない点にも注意してください。
iDeCo・企業年金
iDeCoや企業型DCの掛金は所得控除の対象です。年収700万円でiDeCoの上限額を拠出している場合、限度額は5,000〜10,000円程度下がる可能性があります。なお、ふるさと納税は税金が安くなる「節税」ではなく、寄付した分が控除される仕組みです。iDeCoと併用する場合は、掛金を反映させた限度額で寄付しましょう。
配偶者特別控除
配偶者の年収が123万円を超えて201万円以下の場合、配偶者特別控除が適用されます。控除額は配偶者の年収に応じて段階的に変わるため、限度額への影響も変動します。配偶者がパートやアルバイトで収入がある場合は、正確な控除額を確認してから限度額をシミュレーションしましょう。
年収700万円で配偶者の年収が160万円を超えると、配偶者特別控除の額が段階的に減少します。これにより課税所得が変わるため、ふるさと納税の限度額にも影響します。
10万円超の枠を使い切る寄付戦略
戦略1:高額返礼品+日常品のハイブリッド
| 寄付額 | 返礼品 | カテゴリ |
|---|---|---|
| 30,000円 | ブランド和牛 焼肉&ステーキセット | 贅沢品 |
| 20,000円 | ズワイガニ 2kg | 贅沢品 |
| 15,000円 | うなぎ蒲焼き 大サイズ3尾 | 贅沢品 |
| 10,000円 | お米15kg | 日常品 |
| 10,000円 | 豚肉切り落とし3kg | 日常品 |
| 10,000円 | 鮭切り身2kg | 日常品 |
| 10,000円 | トイレットペーパー48ロール | 日用品 |
合計105,000円。贅沢品で食卓を華やかにしつつ、日常品で食費も節約できるバランスの良いプランです。
戦略2:定期便で年間を通して楽しむ
10万円超の枠があれば、複数の定期便を組み合わせることも可能です。
- お米の12ヶ月定期便(毎月5kg):50,000〜60,000円
- お肉の隔月定期便(2ヶ月に1回1kg):30,000円
- 旬のフルーツ定期便(季節ごとに届く):20,000円
定期便にすると「毎月届く楽しみ」がある上に、一度に届く量が分散されるため冷凍庫がパンクしにくいというメリットもあります。
戦略3:家電やギフト券も選択肢に
年収700万円の枠なら、寄付額3〜5万円の家電製品も選べます。炊飯器、コーヒーメーカー、掃除機など、生活を便利にする家電を自己負担2,000円で受け取れるのは大きなメリットです(控除上限額の範囲内で、確定申告またはワンストップ特例の手続きをした場合)。


⭐おすすめ記事
どのサイトから寄付するか迷ったら、こちらの比較記事も参考にしてみてください。



年収700万円の手取りと寄付のバランス
手取りの目安
年収700万円の手取りは約520〜550万円(月43〜46万円)が目安です。108,000円の寄付は月額約9,000円で、手取りの約2%です。家計への影響は限定的ですが、一括で寄付する場合は10万円を超える出費になるため、ボーナス月の活用や年間を通した計画的な寄付をおすすめします。
サイトは使いやすさで選ぶ
2025年10月以降、ポイント等を付与するポータルサイトを通じた寄付の募集は総務省の告示改正により禁止されたため、現在はポイントを基準にサイトを選ぶことはできません。クレジットカードで支払えば、カード会社の通常のポイントは付く場合があります(ふるさと納税向けの上乗せはありません)。サイトは返礼品の探しやすさや使える決済方法、手続きのサポートで選ぶのがおすすめです。
年収700万円で確定申告は必要か
給与所得のみならワンストップ特例が便利
給与所得のみで確定申告が不要な方は、ワンストップ特例制度がおすすめです。108,000円の枠でも、5自治体以内に収めることは十分可能です。2〜3万円の高額返礼品を3〜4自治体で選べば、自然と5自治体以内に収まります。
確定申告が必要になるケース
ワンストップ特例では控除がすべて住民税から行われ、確定申告では所得税の還付と住民税の控除に分かれますが、控除される合計額は原則として同じです。ただし、医療費控除を受ける場合や、住宅ローン控除の初年度など、確定申告をする方はワンストップ特例が使えないため、ふるさと納税も確定申告で申告してください。
特に住宅ローン控除がある方は、控除の状況によって限度額が変わるため、シミュレーターや税務署・税理士に確認することをおすすめします。
限度額を正確に計算する方法
年収700万円の場合、所得税率の境界に近いため、各種控除の有無で限度額が大きく変動します。正確な限度額を把握するために、以下の手順をおすすめします。
- 源泉徴収票を用意する
- 住宅ローン残高証明書、iDeCoの掛金証明書を確認する
- 各ふるさと納税サイトの詳細シミュレーターに入力する
- 2〜3つのサイトで結果を比較して精度を確認する
総務省のふるさと納税ポータルサイトでは、控除額の計算式が公開されています。また、国税庁の所得税率に関するページで自分の税率を確認すると、限度額の計算がより正確になります。


年収700万円の方がやりがちなミス
ミス1:枠を使い切れずに年を越す
10万円を超える枠があると「まだ余裕がある」と思って後回しにし、結局年末ギリギリに焦って選ぶ方が少なくありません。人気の返礼品は品切れになることもあるため、年の前半から計画的に寄付しましょう。
ミス2:冷凍庫のキャパを考慮しない
10万円分の返礼品を一度にまとめて申し込むと、お肉や海鮮が同時に届いて冷凍庫がパンクします。届く時期を分散させるか、定期便を活用して計画的に受け取りましょう。
返礼品の届く時期の管理なら、ふるさと納税サイトのさとふるという選択肢もあります。配送カレンダーの機能があり、マイページでお礼品の配送状況を確認できます。受付済みの間は配送先の変更もできますが、自治体が配送するお礼品はマイページから変更できません。詳しい内容は公式サイトで確認できます。



ミス3:サイト選びを適当にする
10万円以上の寄付となると、サイトごとの使い勝手や返礼品の品揃えの違いが大きく影響します。複数のサイトを比較して、自分が欲しい返礼品が充実しているサイトを選ぶことが大切です。
まとめ:年収700万円はふるさと納税の「おいしい年収帯」
年収700万円の方のふるさと納税限度額は、独身・共働きで約108,000円です。所得税率20%の区分に入ることで限度額が大きく増えるため、選べる返礼品の幅が広がる年収帯の一つです。
- 限度額は約108,000円(独身・共働き)〜約56,000円(夫婦+子2人)
- 所得税率が20%に上がることで限度額が大幅増
- 高額返礼品+日常品のハイブリッド戦略がおすすめ
- 定期便を活用すると年間を通して楽しめる
- 複数サイトを比較して最適な返礼品を見つける
年間10万円超の寄付をしながら、控除上限額の範囲内で確定申告またはワンストップ特例の手続きをすれば自己負担2,000円で返礼品を受け取れるこの制度を、ぜひ存分に活用してください。国税庁の所得控除に関するページも参考にして、正確な限度額を把握しましょう。


⭐おすすめ記事
最後までお読みいただきありがとうございます。ふるさと納税サイト選びは、こちらの記事もぜひご覧ください。






